毎年2月3日、西新井大師では「だるま供養」が行われます。1年間の願いを込めただるまを送り出す、厳かで華やかな風物詩。赤いだるまが炎に包まれる様子は圧巻です。関東三大厄除け大師の一つ、西新井大師のだるま供養の魅力に迫ります。
目次
西新井大師のだるま供養:伝統と祈りの儀式
だるま供養の由来と意味
西新井大師のだるま供養は、1年間家内安全や無病息災の祈りを込めて飾られた「縁起だるま」をお焚き上げし供養する大切な行事です。この伝統は戦後から始まったとされていますが、その正確な起源は不明です。だるまは達磨大師の坐禅姿を模した置物で、日本の縁起物として広く親しまれています。
西新井大師だるま供養
すごいな…!! pic.twitter.com/ncHEPPjhXC— ララ (@lalabeens) February 4, 2024
だるま供養の流れ
だるま供養は西新井大師の境内にある光明殿で行われます。20人程度の僧侶が色とりどりの法衣を着て並び、般若心経の読経が厳かに響き渡ります。その後、2人の僧侶が火のついた竹棒を持って現れ、積み上げられただるまに火をつけます。炎が広がり、ぱちぱちという音とともに火柱が上がる様子は圧巻です。
西新井大師:関東三大厄除け大師の一つ
西新井大師の歴史と特徴
西新井大師は正式名称を五智山遍照院總持寺といい、真言宗豊山派の寺院です。関東三大厄除け大師の一つとして知られ、地元の方々はもちろん、東京近郊からも多くの参拝客が訪れる有名な寺院です。弘法大師を祀る寺院として、川崎大師(平間寺)や千葉県香取市の観福寺と並び称されています。
@syokomizo 身の周りの整理をしてきました。
足立区の西新井大師。
だるま供養で有名なお寺です。高校受験の頃から持ち続けていたけど、自分自身次の人生に向かうべく、ここで手放すことにしました。
長く空白だった片方の目を塗り潰して。
背中には「社労士合格」と書いたうえで。 pic.twitter.com/841syToN7u— やんばる_謹賀新年2025 (@yam_baru) February 3, 2024
西新井大師の見どころ
西新井大師の境内には、だるま供養以外にも見どころがたくさんあります。山門を越えてすぐ左には、一際目を引く「塩地蔵」があります。真っ白なお地蔵さんで、いぼ取りに霊験があるとされています。また、節分の日には豆まきも行われ、だるま供養と合わせて楽しむことができます。
だるま供養の魅力と意義
炎に包まれるだるまの姿
だるま供養の最大の見どころは、大量の真っ赤なだるまが炎に包まれる様子です。大小さまざまなだるまが積み上げられ、燃やされる光景は迫力があり、同時に寂しげな雰囲気も漂います。この光景は、1年間の願いや祈りを込めただるまたちが、その役目を終えて天に昇っていくようで、参拝者の心に深い印象を残します。
節分。西新井大師のだるま供養を初めて体験。
迫力凄かった!
お役目ご苦労様でした!
そして新たな一年のスタート!#西新井大師#だるま供養 #節分 pic.twitter.com/kGGAwBVpeM— みほりょうすけ2025年16周年!1月イベント盛りだくさん! (@ryosukemiho) February 3, 2019
新年の願いと感謝の表現
だるま供養は、単なる行事ではなく、新年の願いと1年間の感謝を表現する機会でもあります。参拝者は、新しいだるまを購入し、来年の願いを込めると同時に、役目を終えただるまを供養することで、過去1年間の感謝の気持ちを表します。この循環は、日本の伝統的な価値観や精神性を反映しており、現代社会においても大切な意味を持っています。
西新井大師 總持寺 だるま供養2025の詳細
最寄駅 : 大師前駅 | 西新井大師西駅
会場 : 西新井大師 總持寺
日程 : 2025年2月3日(金)
公式サイト : https://www.nishiaraidaishi.or.jp/event/
※掲載内容は変更されている場合があります。最新の情報は、会場や主催者の公式サイト等でご確認ください。