だるま供養で新年の願いを:西新井大師の風物詩

だるま供養

毎年2月3日、西新井大師では「だるま供養」が行われます。1年間の願いを込めただるまを送り出す、厳かで華やかな風物詩。赤いだるまが炎に包まれる様子は圧巻です。関東三大厄除け大師の一つ、西新井大師のだるま供養の魅力に迫ります。



西新井大師のだるま供養:伝統と祈りの儀式

だるま供養の由来と意味

西新井大師のだるま供養は、1年間家内安全や無病息災の祈りを込めて飾られた「縁起だるま」をお焚き上げし供養する大切な行事です。この伝統は戦後から始まったとされていますが、その正確な起源は不明です。だるまは達磨大師の坐禅姿を模した置物で、日本の縁起物として広く親しまれています。

だるま供養の流れ

だるま供養は西新井大師の境内にある光明殿で行われます。20人程度の僧侶が色とりどりの法衣を着て並び、般若心経の読経が厳かに響き渡ります。その後、2人の僧侶が火のついた竹棒を持って現れ、積み上げられただるまに火をつけます。炎が広がり、ぱちぱちという音とともに火柱が上がる様子は圧巻です。



西新井大師:関東三大厄除け大師の一つ

西新井大師の歴史と特徴

西新井大師は正式名称を五智山遍照院總持寺といい、真言宗豊山派の寺院です。関東三大厄除け大師の一つとして知られ、地元の方々はもちろん、東京近郊からも多くの参拝客が訪れる有名な寺院です。弘法大師を祀る寺院として、川崎大師(平間寺)や千葉県香取市の観福寺と並び称されています。

西新井大師の見どころ

西新井大師の境内には、だるま供養以外にも見どころがたくさんあります。山門を越えてすぐ左には、一際目を引く「塩地蔵」があります。真っ白なお地蔵さんで、いぼ取りに霊験があるとされています。また、節分の日には豆まきも行われ、だるま供養と合わせて楽しむことができます。



だるま供養の魅力と意義

炎に包まれるだるまの姿

だるま供養の最大の見どころは、大量の真っ赤なだるまが炎に包まれる様子です。大小さまざまなだるまが積み上げられ、燃やされる光景は迫力があり、同時に寂しげな雰囲気も漂います。この光景は、1年間の願いや祈りを込めただるまたちが、その役目を終えて天に昇っていくようで、参拝者の心に深い印象を残します。

新年の願いと感謝の表現

だるま供養は、単なる行事ではなく、新年の願いと1年間の感謝を表現する機会でもあります。参拝者は、新しいだるまを購入し、来年の願いを込めると同時に、役目を終えただるまを供養することで、過去1年間の感謝の気持ちを表します。この循環は、日本の伝統的な価値観や精神性を反映しており、現代社会においても大切な意味を持っています。



西新井大師 總持寺 だるま供養2025の詳細

最寄駅 : 大師前駅 | 西新井大師西駅

会場 : 西新井大師 總持寺

日程 : 2025年2月3日(金)

公式サイト : https://www.nishiaraidaishi.or.jp/event/

※掲載内容は変更されている場合があります。最新の情報は、会場や主催者の公式サイト等でご確認ください。