江戸時代から続く伝統行事、王子稲荷神社の「凧市」が今年も開催されます。火事除けのお守りとして親しまれてきた「火防の凧」を求めて、多くの参拝者が訪れるこの祭りは、東京の冬の風物詩として知られています。江戸の歴史と文化が息づく王子の街で、凧市の魅力に触れてみませんか?
目次
王子稲荷神社の凧市:江戸の伝統が息づく祭り
凧市の由来と歴史
王子稲荷神社の凧市は、江戸時代から続く伝統行事です。当時、頻繁に火事に見舞われていた江戸の町で、風を切って揚がる凧が火事除けのお守りとして注目されました。民衆が神社の奴凧を「火防の凧」として買い求めたことが、この祭りの始まりとされています。
年末の「王子狐の行列」の出発地である装束稲荷神社から王子稲荷神社へ移動したところ、凧市で大盛況でした😄
凧市は、度々大火にみまわれた江戸庶民たちが「凧は風を切る」として火事除けの縁起をかつぎ、今なお親しまれている😄
参拝しようと思いましたが、混雑していたので今回は見合わせました😅 pic.twitter.com/WcMxDzHQi5— 楽々人 (@goshuinlife) February 5, 2023
凧市の開催時期と場所
凧市は毎年2月の午の日に開催されます。具体的には、初午と二の午の2日間で行われ、例年約5万人もの人出で賑わいます。開催場所は東京都北区にある王子稲荷神社で、JR王子駅北口から徒歩約7分の場所に位置しています。
火防の凧:江戸の知恵が生んだお守り
火防の凧の特徴
火防の凧は、縦約20cm×横約25cmの奴凧型で、1体1,800円で販売されています。この凧をまつると火難を免れ、無病息災、商売繁盛のご利益があるとされ、多くの参拝者に親しまれています。
王子稲荷神社の凧市。凧は「風を切って揚がる」ことから、江戸時代から火事除けのお守りとされてきたのだそう。手のひらサイズの小さな凧を買って火防を託す。 pic.twitter.com/Qnq0vWhL84
— 美羽 (@miwakwze) February 5, 2023
凧市での参拝方法
参拝者は前年の凧を奉納し、神社にお参りした後、境内社務所で新しい火防の凧を買い求めます。この習慣は江戸時代から続いており、現代でも多くの人々に親しまれています。
王子稲荷神社:関東の稲荷信仰の中心
王子稲荷神社の歴史と特徴
王子稲荷神社は「関東稲荷総司」と呼ばれ、関東の稲荷神社のトップに位置する神社です。江戸時代に大いに繁栄し、一時は関東の稲荷の総社を名乗っていたほどの由緒ある神社です。
本日、王子稲荷神社の凧市で駅からかが浴場に来る途中にある道がすごく賑わってました😍
屋台もずらっと並んで楽しそうでした!ぜひこちらで楽しんだ後はかが浴場のお風呂で温まってください😁
凧市は2月24日(土)にも開催されるようです! pic.twitter.com/8GSi5uZWno
— COCOFURO かが浴場-公式- (@COCOFURO_Kaga) February 12, 2024
王子稲荷神社の他の行事
凧市以外にも、王子稲荷神社では元旦に「王子狐の行列」が催されるなど、年間を通じて様々な伝統行事が行われています。これらの行事は、江戸の文化と伝統を今に伝える貴重な機会となっています。
凧市(王子稲荷神社)2025の詳細
最寄駅 : 王子駅
会場 : 王子稲荷神社
日程 : 2025年2月6日、18日
公式サイト : http://www.kanko.city.kita.tokyo.jp/event/593-2/
※掲載内容は変更されている場合があります。最新の情報は、会場や主催者の公式サイト等でご確認ください。