浅草寺本尊御示現「堂上げ・堂下げ」は、浅草の歴史と文化を体感できる特別な行事です。このイベントでは、浅草寺本堂と浅草神社を舞台に、神輿が荘厳に運ばれる様子や伝統的な儀式が行われます。この記事では、イベント当日に訪れたいお店や周辺情報を含め、楽しむためのポイントを詳しくご紹介します。
目次
浅草寺本尊御示現「堂上げ・堂下げ」の歴史と意義
行事の由来
浅草寺本尊御示現会は、推古天皇36年(628年)に遡る歴史ある行事です。3月18日早朝、檜前浜成・武成兄弟が隅田川下流の宮戸川で漁をしていた際、投網の中に一体の仏像を発見しました。土師真中知がこれを聖観世音菩薩の尊像と認識し、槐(えんじゅ)の木の切り株に安置したことが、浅草寺の縁起となっています。
浅草神社。台東区浅草。毎年3月17日・18日の「浅草寺本尊御示現宮神輿堂上げ堂下げ」。今年は新型コロナウイルス対策のため当日だけでなく31日まで特別御朱印を授与。「さくら詣」の御朱印は23日-桜が散るまで授与。既に境内の桜は綺麗に咲いています。流石の浅草も人出は控えめ。#御朱印 #限定御朱印 pic.twitter.com/ck1NrJeqtE
— 御朱印・神社メモ (@jinjamemo) March 23, 2020
「堂上げ・堂下げ」の意味
「堂上げ」では、浅草神社の宮神輿が浅草寺本堂に運ばれ、「堂下げ」では再び浅草神社へ戻されます。この荘厳な儀式は、浅草の歴史と文化を象徴する重要な行事として、地域の人々に深く親しまれています。神輿の移動は、観音菩薩の発見と安置を再現する神聖な儀式であり、浅草の信仰と伝統を今に伝えています。
「堂上げ・堂下げ」の歴史的変遷
江戸時代までの形態
江戸時代までは、「堂上げ・堂下げ」は三社祭と一体の行事として執り行われていました。神輿の渡御と併せて行われ、浅草寺本尊示現会に基づいた三社祭の一部でした。
3月17日(火)、18日(水)の浅草寺本尊御示現「堂上げ・堂下げ」は、新型コロナの為縮小です
宮神輿の移御は行いませんが、御神霊を唐櫃(からひつ)により浅草寺本堂へ移御、行列も松明、太鼓も縮小です
今回はとても残念😢
動画は昨年の「堂下げ」です#浅草神社#示現会#堂上げ#堂下げ#浅草なび pic.twitter.com/azeoovLp76— 浅草なび (@asakusa_navi) March 17, 2020
明治以降の変化
明治維新以降、神仏分離令により三社祭は5月に移されました。しかし、「堂上げ・堂下げ」は浅草寺本尊示現会の一部として3月に継続して行われています。これにより、神仏習合の名残を今に伝える貴重な行事となっています。
イベント当日の見どころと注意点
堂上げ・堂下げの華麗な光景
堂上げは夕刻に行われ、松明の炎に照らされる中で宮神輿が本堂に運び込まれる様子は圧巻です。翌日の堂下げでは、本堂で一夜を過ごした3基の宮神輿が浅草神社へ戻されます。これらの儀式は、浅草の伝統文化を肌で感じられる貴重な機会となっています。
台東区の浅草神社です。
浅草寺本尊御示現を慶祝し、浅草神社宮神輿三基を「堂上げ」(17日)「堂下げ」(18日)する祭事にまつわる御朱印です。
三基の宮神輿が浅草神社に戻る様子を見ることができました。
神事びんざさら舞。巫女舞が奉奏されました。 pic.twitter.com/mOTvz9wF41— 御朱印はじめました (@sainokunihirosi) March 18, 2019
参拝者向けの特別な授与品
本尊示現会当日には、「紅札」と呼ばれる赤い祈祷札が特別に授与されます。この紅札は、通常のお札とは異なり、示現会に限定して授与される貴重なものです。参拝の記念として、また御利益を求めて多くの人々が受け取ります。
浅草寺本尊御示現 浅草神社宮神輿本堂「堂上げ・堂下げ」の詳細
最寄駅 : 浅草駅
会場 : 浅草寺および浅草神社境内
日程 : 2025年3月17日(月)~ 18日(火)
公式サイト : https://www.asakusajinja.jp/sanjamatsuri/jigene/
※掲載内容は変更されている場合があります。最新の情報は、会場や主催者の公式サイト等でご確認ください。