1000年の歴史!大國魂神社くらやみ祭の魅力を解説

大國魂神社くらやみ祭

東京都府中市の大國魂神社で開催される「くらやみ祭」は、1000年以上の歴史を持つ伝統的な祭りです。深夜の闇に包まれた神秘的な雰囲気の中で行われる神輿渡御や、華やかな山車行列など、見どころ満載のこの祭りの魅力に迫ります。



大國魂神社くらやみ祭の起源と歴史

武蔵国の国府祭から始まった伝統

大國魂神社くらやみ祭は、武蔵国の「国府祭」を起源とする1000年以上の歴史を持つ祭りです。室町時代の南北朝時代頃(1336年〜1392年)の文献「市場之祭文」に、既にこの祭りの記述が見られます。当時は「五月会」と呼ばれ、武蔵国を代表する祭礼として行われていました。

「くらやみ祭」の名前の由来

「くらやみ祭」という名称は、江戸時代以降に使われるようになりました。祭りの期間中、提灯などの明かりを一切使わず、街の明かりを消した深夜の「暗闇」の中で行われていたことが、この名前の由来です。神聖な御霊を人目に晒さないという伝統的な考えが、この独特な祭りのスタイルを生み出したのです。



大國魂神社くらやみ祭の主な行事

品川海上禊祓式から始まる7日間

くらやみ祭は、4月30日の「品川海上禊祓式」から始まり、5月6日まで7日間にわたって行われます。期間中は様々な神事や行事が執り行われ、府中の街全体が祭りの雰囲気に包まれます。

見どころ満載の主要行事

祭りの主な行事には、5月3日の「囃子の競演」と「競馬式」、4日の「萬燈大会」、「太鼓の響宴」、「山車行列」などがあります。そして、5月5日には祭りのクライマックスである勇壮な「神輿渡御」が行われます。これらの行事は、長い歴史の中で受け継がれてきた伝統と、地域の人々の熱意が融合した素晴らしい光景を見せてくれます。



くらやみ祭の神秘的な雰囲気

暗闇で行われる理由

くらやみ祭が夜に行われる理由には、深い意味が込められています。神聖な御霊が神社から神輿に移り御旅所に渡御する際、人目に触れることなく行われるべきという伝統が、現代まで引き継がれているのです。また、暗闇には魔物が潜むと考えられていたため、夜に祭りを行うことで魔除けの意味合いもあったとされています。

幻想的な夜の祭り

暗闇の中で行われるくらやみ祭は、幻想的で神秘的な雰囲気に包まれます。提灯の明かりだけが闇を照らす中、神輿や山車が町を練り歩く様子は、まるで時代を超えたかのような感覚を味わえます。この独特な雰囲気こそが、くらやみ祭の最大の魅力の一つと言えるでしょう。



大國魂神社 くらやみ祭2025の詳細

最寄駅 : 府中駅 府中本町駅

会場 : 大國魂神社

日程 : 2025年4月30日(水)~5月6日(火)

公式サイト : https://www.ookunitamajinja.or.jp/

※掲載内容は変更されている場合があります。最新の情報は、会場や主催者の公式サイト等でご確認ください。