「沽券(こけん)」(一般的には土地・家屋などの財産売買の際に売り主から買い主に与える売り渡し証文の事で、江戸では町屋敷売買証文)についての別の記事がありますが(こちら)、その沽券で当時の江戸町奉行所が町名主に作らせたのが「沽券絵図」と言うものがあるそうです。
「沽券絵図」は現在の公示価格のことで、その価格は実際の売買価格ではなく、実例や周辺の沽券金高を 参考にして作られたそうです。
町奉行所はこの「沽券絵図」から防火対策とし て火除け空地(ひよけあきち)を設けてその代替地選定に使用していたそうです。
当時から都市計画があったんですね。
それにこの頃から、商品の店頭販売 が始まり三井越後屋や大村白木屋等が成功を収めています。
すると、それまで 場所による価格差は緩やかっだたのに商売が有利な立地条件の良い土地(表通り、角地)は地価が上昇したそうです。