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同潤会青山アパートの歴史
誕生の背景
同潤会青山アパートは、1926年に建設されました。このアパートは、関東大震災後の住宅復興を目的に設立された同潤会によって推進されました。同潤会は、世界から集まった義捐金を基に設立され、日本最初の公的な住宅供給機関として機能しました。同潤会は、住宅営団、住宅公団を経て、現在の都市基盤整備公団に引き継がれました。 同潤会アパートメントは、東京・横浜の交通の便の良い場所に大正13年(1924年)から昭和16年(1941年)にかけて15ヶ所、2千200戸余りが建設されました。その中でも青山アパートは、特に注目される存在でした。22年前に撮影された「同潤会青山アパート」
— 中井かんいち (@ichikawakon) March 5, 2024
2002(平成14)年3月に渋谷区神宮前4丁目で撮影された写真。
1926(大正15)年~1927(昭和2)年竣工のに第二期が竣工の同潤会青山アパートは、老朽化のために2003(平成15)年3月に解体された。
引用元は本ツイートのスレッドを参照してください。 pic.twitter.com/zDLRGVtcCu
設計と設備
青山アパートは、ヨーロッパの集合住宅を参考に設計され、当時としては画期的な設備を備えていました。電気、ガス、水洗トイレ、ダストシュート、共同浴場などが完備され、鉄筋コンクリート造のモダンな住宅として注目されました。特に、各階段の上に共同浴場が設けられていたことは、当時の住民にとって大きな利便性を提供しました。 また、青山アパートは憧れの的であり、各界の著名人も多く住んでいました。彼らは、このモダンで便利な生活環境に惹かれ、表参道の中心で生活を送っていました。表参道の変遷
青山アパートの取り壊しと再開発
青山アパートは2003年に取り壊され、その跡地には「表参道ヒルズ」が建設されました。表参道ヒルズは、安藤忠雄氏の設計による地上6階・地下6階建ての住複合施設で、上層部に38戸の住宅が設けられ、地上3階から地下3階までは商業施設になっています。2006年2月11日にオープンし、表参道の新たなランドマークとして注目されています。#表参道ヒルズ #安藤忠雄 #渋谷区神宮前 #建築巡り
— 槇 ゆう子 (@Maki_Yuuko) January 26, 2025
表参道に面した250mの幅を持つ細長い複合ビル。テナントが入居する商業ビル部分と住居部分から構成される。
かつての同潤会青山アパートでは、段差を設けたアパートが通りに面して並んでいた。
新たなこの建物では、外側はこれまでの(→) pic.twitter.com/z06lChcdCo
半年に一度の通院で表参道に来たけど、表参道ヒルズの壁全てにグランドセイコーの旗 pic.twitter.com/A4qVvCFslx
— ゲン(DgE. Digi-gen Engineering) (@type_g) January 10, 2025
表参道ヒルズの特徴
表参道ヒルズは、表参道の景観を損ねないよう設計されています。中の通路はスパイラル状のスロープになっており、坂道の勾配は3度で、表参道の通りの傾斜と同じに調整されています。また、地下空間を利用して地上部の高さを抑え、ケヤキ並木に揃えて設計されています。これにより、表参道の自然な景観と調和しながらも、モダンな商業施設として機能しています。表参道ヒルズ / 安藤忠雄
— beep_R_A.K. (@beep_roadrunner) October 11, 2022
- 今日の名建築
表参道の景観と調和させるため、地下空間を活用して建物の高さはケヤキ並木と同程度に抑えられた。吹き抜けを螺旋状に囲む「スパイラルスロープ」は、表参道の坂とほぼ同じ勾配で、新しい公的な空間がつくられた。
Casa BRUTUShttps://t.co/xolgxPvKFB pic.twitter.com/oe6I1O0Y83
表参道のケヤキ並木のライトアップ。昨年は中止だったので2年振りの点灯。シャンパンゴールドに煌めいてます。ケヤキ並木の点灯は26日まで!
— yasu(3ぁ!29田ヤスオ)やっさん (@yasupopstar1975) December 20, 2021
それと、表参道ヒルズ本館エントランスのツリー。今年はジョー マローン ロンドンの世界観を彩るクリスマスツリーです。こちらは25日まで。 pic.twitter.com/ULQyxQ6wUb
同潤会アパートの遺産
歴史の継承
同潤会青山アパートの雰囲気を引き継ぐため、表参道ヒルズ内には「同潤館」という施設があります。同潤館は、同潤会青山アパートを建築当初の姿に復元したもので、かつて使用されていた部材も随所に再利用されています。このような取り組みにより、過去の歴史が現在に繋がる形で保存されています。表参道ヒルズの同潤館。1926(大正15)年の同潤会アパートを受け継いだ再現。
— さのとりの (@ktytntr78) June 21, 2020
表参道行ったら、とりあえず行こうみたいな気持ちです pic.twitter.com/kvc6v6z8kB
文化的影響
青山アパートは、表参道の新名所として観光バスも立ち寄るほどの人気を誇りました。軍人や役人、大学教授などが住む高級アパートとしても知られ、各界の著名人も多く住んでいました。その存在は、表参道の文化や社会に大きな影響を与えました。現在も、表参道ヒルズはその文化的影響を引き継ぎ、多くの人々に訪れられています。>> 青山周辺の不動産(一戸建て・マンション・土地・事業用物件)を探す