坂が多い町、東京。
東京は武蔵野台地の端にあたり、山手・下町と大きく分ける事が出来ます。
山手と下町の境目にあるのが大小の坂であり、また谷も数多く存在します。
そのため、坂、台、谷の付く地名が沢山あります。
その地名の由来を幾つかご 紹介しましょう。
渋谷区にある有名な「道玄坂」の場合、江戸時代に和田義盛の残党、大和田太郎入道道玄が渋谷氏滅亡後、山賊野党のふるまいをしたところから命名されました。
港区三田のある「魚らん坂」の場合、魚藍寺の観音像が右手に魚の入った魚藍 (魚を入れる魚篭(びく)の事)を下げているところから名付けられたそうです。
最後に文京区千駄木にある「団子坂」の場合、坂の近くに団子屋があったとも 、
悪路のために転ぶと団子のようになったからとも言われております。
この坂上には森鴎外・夏目漱石・高村光太郎が居住した所で有名です。