「アジサイ(紫陽花)」と「電車」をキーワードに連想すると、線路わきの花に包まれるように走る山深い「箱根登山鉄道」を思い浮かべると思いますが、意外にも都内にアジサイに包まれた駅があるのです。
それは京王井の頭線の東松原駅。
渋谷起点から4キロの位置にあるこの駅は、急行は停まらず、隣の駅「新代田駅」とは500mしか離れていない小さな駅なのです。
ところが、駅に咲くアジサイのライトアップをはじめたことが密かに語り継がれ、いつの間にか梅雨時の風物詩として人気を博する程になりました。
アジサイが植えられたのは、京王電鉄株式会社が線路脇の環境保全の一環として沿線の
緑化を進めていることによるもの。
「浜田山」から「西永福町」までと「新代田」から「下北沢」の区間が有名で、この植栽によって京王線沿線は「アジサイ」の名所に数えられるようになりました。
わけても東松原駅は、駅構内にもアジサイが咲く駅として知られるようになり、一番恩恵を受けたのではないでしょうか。
アジサイは色とりどりの色彩を見せてくれますが、酸性度が高いと青くなり、アルカリ性になると赤くなる性質があります。
それを上手く利用して植えつけているのです。
梅雨の季節になると、東松原駅・ライトアップの告知を兼ねて先頭車両にはライトアップを告知するヘッドマークが付けられます。
梅雨シーズン到来を告げるマークですね。
今年も楽しいヘッドマークが期待できそうです 。