通称「鍋横(なべよこ)」と呼ばれる「鍋屋横丁(なべやよこちょう)」は、中野区にある商店街。
中野本町と中野中央の両地域を南北に走る横丁なのですが、辺り一帯を指す地名としても使われています。
この辺りは江戸時代、現在の杉並区・堀ノ内にある「妙法寺」に向かう参拝堂として栄えました。
江戸から青梅街道を経由して妙法寺に向かう際の目印になったのが、当時ここにあった「鍋屋」という名の「茶屋」だったことから「鍋屋横丁」の名がついたとされています。
当時から「厄除けのご利益」があるとして、「妙法寺」はとても人気がありました。
早起きで寝ぼけたのか、弁当のつもりが枕を抱えてやってくる「そそっかしい男」が登場する
古典落語「堀之内」は、そんな妙法寺詣での話です。
毎夏、鍋横商店街で「なべよこ夏まつり」が開催されます。歩行者天国では、阿波踊りや沖縄エイサー、和太鼓などが催され、「本格的な夏到来!」を告げる夏の風物詩として親しまれています。