靖国神社は、明治2年(1869)に明治天皇の思し召しによって、戊辰戦争(徳川幕府が倒れ、明治の新時代に生まれ変わる時に起った内戦)で倒れた人達を祀るために創建されました。
以前、この地には幕末の四大道場のひとつであった斉藤弥九郎の神道無念流道場、「練兵館」がありました。
斉藤弥九郎は幕末の三大剣客の一人で、
「位」は桃井春蔵(鏡心明智流、士学館)、
「技」は千葉周作(北辰一刀流、玄武館)、
「力」は斎藤弥九郎(神道無念流、練兵館)という評があるように、心形刀伊庭道場とあわせて江戸四大道場と呼ばれました。
斉藤弥九郎の練兵館は指導が判りやすく、上達が早いため、免許皆伝が比較的短期間で修得出来るとして人気があったようです。
しかし、靖国神社境内に当たったため牛込見附内に移りました。
靖国神社は初め、東京招魂社(しょうこんしゃ) と呼ばれましたが、明治12年(1879)靖国神社と改称されて今日に至ってます。
後に嘉永6年(1853)アメリカの海将ペリーが軍艦4隻を引き連れ、浦賀に来航した時からの、国内の戦乱に殉じた人達を合わせ祀り、明治10年の西南戦争後は、外国との戦争で日本の国を守るために、倒れた人達を祀ることになったそうです。
境内には博物館(游就館)があり日本近代史を語り継ぐ、戦争関係の展示品約10万点を展示してあります。
人間魚雷「回天」から鎧、刀まで、戦争を間近に感じる事が出来ます。
靖国神社
【住所】千代田区九段北3丁目1−1
【例祭】
4月22日(春季例大祭)
10月18日(秋季例大祭)